水曜日以外ナマケモノ。

水曜日に(多分)更新します

ヘイ、ポール

また一つ歳を取ってしまった。年齢とか関係なく、自分の生い立ちから、なんとなく誕生日は素直に喜べないし祝ってもらう資格もないと思っているのだが、大事なひとから祝ってもらえると(※半強制的に祝わせている感あり)やっぱりうれしい。

そんな私でも生きていてよかったと思ったのが、ポール・マッカートニーのライブを観たことだ。別のところでも同じようなことを書いたが、1週間近く経った今でもまだ私の心を揺らし続けている。洋楽に疎い私ですらビートルズの曲くらい知っている。そして私にとっては、私の好きなアーティストに多大な影響を与えた人でもある。あの人も、そしてあの人も。

ステージでは、ベースはもちろん、ギター、ピアノ、ウクレレを弾きこなし、曲が終わればお茶目に振る舞う。もちろん、真面目な話もする。そのバイタリティ、とても76歳とは思えない。それは観客も同じで、客層的に、どうしても上の方が多いのだが、始まってしまえば青春時代に戻るのだろう。となりの女性はライブが始まった瞬間、ノリノリでほぼずっと踊っていた。演じるほうも、観るほうも。なんてカッコいいんだー!

そして特にグッときたのが「Hey Jude」の大合唱。それぞれが持参した「Na Na」のボードを揺らしたり、スマホのライトを照らしながら歌う(「美しい」と言っていたけれどこれは日本だけの光景なんだろうか)。よくロックなTシャツに書かれていがちな「LOVE & PEACE」。イヤイヤ使い古されすぎでしょ・・・と思ったりするが、まさにその光景が広がっていたのだ。いい音楽に国、言葉、年齢なんて関係ない。あの空間だけは超絶平和だ。素晴らしいものは何年経っても、この先も、きっとずっと素晴らしい。この1曲だけでも、どれだけの人の心を震わせてきただろうか。当時のことをよく知らない私ですら2時間半のステージにこんな感銘を受けるなんて。歳をとって涙もろくなったのもあるかもしれないが、とにかく涙が止まらなかった。そりゃあ全世界が熱狂して、ロックキッズが一斉に楽器を手にし出すのわかりますわ。あの日のことは、きっと忘れないと思う。